Pageant

ミス・プリティーン/ミス・ティーンインターナショナル 世界へはばたく4名の代表が誕生

2022.02.07

2022.02.15

ミス・プリティーン/ミス・ティーンインターナショナル 世界へはばたく4名の代表が誕生

「ミス・プリティーン/ミス・ティーンインターナショナル」日本大会が6日、都内にて開催され、伊藤 凛さん(11=写真右中)、竹中 友花さん(15=写真左中)が初代日本代表、アディカリ 夢さん(12=写真左端)、鈴木 陽菜さん(16=写真右端)が初代パン・パシフィック代表に輝きました。この記事では大会当日の模様をレポートします。

ステージで語られたティーンたちの熱い思い

会見に臨む国際女性支援協会の伊藤 桜子理事(写真中央)と4名の代表たち

数多くの応募者の中から選び抜かれた15名のファイナリストの頂点に立った4名。グランプリ発表を受けて、凛さんは「このような素敵な大会で結果を残せて本当にうれしい。世界で活躍する女優になるという夢に近づけるようがんばりたいです」と感涙しました。

「世界で活躍する女優に」と夢を語る凛さん

友花さんも「コロナ禍にもかかわらずステージを用意してくださった運営のみなさまや、今日まで支えてくれた家族、友人に感謝しています。まさかグランプリを取れるとは思っていなかったけれどうれしい。これからは日本と世界をつなぐ架け橋になれるよう、日本の魅力を世界に発信したいです(友花さん)」と喜びのコメントを残しました。

「日本と世界をつなぐ架け橋に」と目を輝かせる友花さん

今後はパン・パシフィック代表に選ばれたアディカリ 夢さん(12)、鈴木 陽菜さん(16)とともに、7月下旬、アメリカ・キングスポートにて行われる世界大会に向けた挑戦の日々が始まります。夢さんは「世界大会に向けて、英語やボディメイクなどをがんばりたいです」と意欲を燃やし、陽菜さんは「私の弟は発達障害のグレーゾーンですが、彼はたくさんの可能性を持っている。そのことを世界に向けて発信したいです」と強く語りました。

世界大会に向けて、さらなるステップアップを誓う夢さん
「グレーゾーンの可能性を世界に広めたい」と強く語る陽菜さん

大会準備期間を通して、ファイナリスト同士の絆が深まるのが同コンテストの特長。準グランプリの杏璃琉さん(10)、大石 莉乃さん(17)をはじめ、すべてのファイナリストたちが晴れ晴れとした表情でステージに立ち、苦楽を共にしたすべて仲間たちに笑顔で拍手を送りあいました。

来場者参加型の取り組みとして、公式インスタグラム上での自己紹介動画へのいいね! 数を競う「people’s choice award」も設置。グランプリ決定の瞬間まで行方のわからない白熱ぶりを見せました。同賞にはパン・パシフィック代表でもある鈴木 陽菜さんが選ばれ、割れんばかりの拍手で観客から祝福されました。

渾身のパフォーマンスにアーティストたちも共感

同コンテストはアメリカで40年の歴史を持ちながらも、日本で開催されるのはこれがはじめて。本サイトの運営元であり、ミセスのためのコンテスト「ミセス・インターナショナル/ミズ・ファビュラス」日本大会を立ち上げた一般社団法人 国際女性支援協会(以下、国際女性支援協会)が主催しています。10代の少女たちの才能の芽を育み、グローバルな舞台を提供する随一のティーンコンテストです。

コロナ禍の開催にあたり、オンラインでのライブ配信も敢行。国際女性支援協会の伊藤 桜子理事は、記念すべき第1回の開幕にあたり「大会での経験を通して応援しあえる仲間を全国、世界に作り、それぞれのコミュニティを引っ張っていくリーダーになりましょう。その過程で他の誰にもマネできない自分だけの個性を磨き、ありのままの自分を愛せる人になってほしいと思います」とコメントし、世界中のティーンたちにエールを送りました。

ティーンたちにエールを送る伊藤桜子理事

ブレイクタイムには、各界で活躍するティーン・プリティーンたちが熱のこもったパフォーマンスを繰り広げました。スペシャルゲストには、モデルの菜桜、7歳以下限定のモデルユニットUNDER7、書家の金澤 翔子が登場。“ダウン症のモデル”として活躍する菜桜はあざやかな花柄のドレスをまとい、堂々のポージングで「みんなが笑顔になれるモデルになりたい。ファイナリストのみなさんもがんばってください」と笑顔を見せました。

書家の金澤翔子(写真左)、モデルの菜桜(写真右)もティーンたちの思いに共感
カラフルな衣装が目を引くUNDER7と講師の吉田ヒトシさん(写真中央)

続くUNDER7のかわいらしい衣装と大人顔負けのポージングで、会場の熱気は最高潮に。そして結果発表前、“ダウン症の書家”として個展やメディア発信を精力的に行う金澤 翔子が登場。ファイナリストたちの健闘を讃え、涙を浮かべながら「翔」など5種類の書を贈りました。

審査員を務めた第27代さくらプリンセスの三好 果音さん、トランスジェンダー当事者でブランディングコンサルタントのサリー楓さんも、ティーンたちのパフォーマンスを賞賛。「日本語だけでなく他言語でもスピーチを行うなど、グローバルな活躍が期待できるティーンが多く見られました。グランプリに選ばれた方には、すばらしい日本文化を世界に発信してほしいと思います(三好さん)」「ファイナリストたちの緊張感がひしひしと伝わってきて、『この子たちは今、まさに成長しているんだ』と思わせられました。自分もトランスジェンダーのコンテストに出た経験があるだけに、審査する重みを感じています。今日の経験をもとにさらに力を発揮して、自分らしく生きてほしいと思います(サリー楓さん)」とコメントしました。

伊藤理事や審査員メンバーと並んでポーズを取る三好 果音さん(写真左から2番目)、サリー 楓さん(写真右端)

また、伊藤理事は大会を振り返り「今日、未来を担うティーンのみんなが力を発揮してくれたことは日本の誇り。世界大会に向けて、社会貢献を続けながらさらに勉強を積んでほしい」と激励。ラストには主催者である国際女性支援協会よりファイナリスト全員に記念品が贈られ、大会は盛況のうちに幕を閉じました。

著者紹介

大住 奈保子 ● Nahoko Osumi 編集者・ライター。1984年、京都府生まれ。大阪市立大学文学部哲学歴史学科卒業。出版社勤務を経て2015年にフリーの編集者・ライターとして独立、2017年に株式会社Tokyo Editを設立。現在代表。WEBサイトの制作・運用、ソフトウェア開発などを通じて企業と個人の活動を支援する。

1,503 view

COLUMNIST

大住 奈保子