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色選びで誰でも印象美人! イメージコンサルタントが教える「透明感」のつくり方

2021.08.02

2021.08.02

色選びで誰でも印象美人! イメージコンサルタントが教える「透明感」のつくり方

美人になりたいのは山々だけど、私の顔じゃ無理……。そうあきらめている人はいないだろうか。じつは美人は目鼻立ちではなく「透明感」で決まるのだ。この透明感、身に着ける色を少し工夫して選ぶだけで、簡単につくれることをご存じだろうか。色しだいで肌や髪はうるおい、目や歯、爪は白く澄んでいるように見せられる。この記事では、イメージコンサルタントとして多くの女性にカラーアドバイスを行う筆者が、誰もが透明感のある印象美人になれる色選びについて解説する。

印象美人になれる「透明感カラー」6色

私はふだん、イメージコンサルタントとして経営者、医師、弁護士、管理職、音楽家など幅広い職種の女性へのカラーアドバイスを行っている。そのなかで、美人と言われる女性にはある共通点があることに気がついた。それは「透明感」である。肌や髪は赤ちゃんのようにみずみずしく、瞳は澄んでいるように見える。老若男女を問わず多くの人から美しいと言われているのは、そういう女性だ。なかにはけっして目鼻立ちやスタイルがいいとは言えない人もいるが、それでも間違いなく、その人は美しく見えるのだ。だから私はカラーアドバイスをするとき、いかに透明感を演出するかを一番に考えている。

私のカラーアドバイスは、色の力で肌や髪はみずみずしく、瞳や歯、爪は白く澄んでいる“ように見せる”ものだ。だから実際にはそうでない人でも、印象美人になれる。コンディションはあまりよくないけれど、明日のパーティーまでに少しでもキレイになりたい……。そんなときにも、色の力が効果を発揮してくれる。当日のファッションには、つぎの色を積極的に取り入れてみよう。

  • ブルー・ネイビー(海、空の色)
  • 白(雲や水蒸気の色)
  • 青みがかった赤・ピンク・桜色・ラベンダー(みずみずしい花の色)
  • ブルーグリーン(葉、南洋の海の色)
  • 赤みのあるブラウン(しっとりとしたチョコレートやココアパウダーの色)
  • レモンイエロー(みずみずしい酸味を感じる色)

色には「同化」という性質がある。これは、ある色がほかの色に囲まれたとき、周囲の色に似て見えることを指す。つまり、透明感のある色を身に着ければ、あなた自身も透明感のある人になれるというわけだ。上にあげた「透明感カラー」は、空、雲、草花など、いずれも自然を感じさせるものだ。自然は古くから人間が快適に過ごすのに欠かせない要素であり、それをイメージさせる色には多くの人が好感を抱きやすい。

水の色である青をベースにしていることも、重要なポイントだ。生まれたばかりの赤ちゃんは身体の80%以上が水分だと言われているが、年を重ねるほどにその割合は減っていき、それが肌や髪にもあらわれてくる。そのため、色の力でみずみずしさを補うことが必要になる。特に重要なのは、全体の印象を左右する顔まわりに置く色だ。この部分に水を感じさせる色を使えば、お風呂上がりのようにうるおった、若々しい肌を演出できる。

透明感カラーの目的は「透明感を補うこと」だ。「似合わせる」ことを意識したパーソナルカラーとは発想から違うため、肌や目、髪の色に関係なく使える。透明感カラーが似合わないと感じる人は、ファンデーションやコントロールカラーで肌色を補正してみよう。服やメイクを肌に合わせるのではなく、肌を透明感のある理想の状態にもっていくのだ。単に「しっくりくる」くらいの印象でいいなら、パーソナルカラーを使うのもいい。ただ、圧倒的に透明感のある美人になりたいなら、「似合わせる」ではなく「補正する」という発想が必要になる。透明感カラーは、そのためのものなのだ。

あなたを老け見えさせる「くすませカラー」7色

避けたいのは、自然を感じさせない「くすませカラー」だ。蛍光色のように人工的だったり、油性ペンキのようにマットで水気を感じない色、腐敗や劣化をイメージさせる色は、人体との相性が悪い。身に着けると透明感を奪い、老けた印象を与えたり、肌や髪を乾燥して見せてしまう。その結果、内面までキツい人に見えてしまうことさえある。透明感を演出したいときには、つぎの色は極力避けるようにしてほしい。

  • オレンジ
  • 朱赤、紅葉色
  • 枯葉のような黄土色
  • 砂漠で見られるキャメル、サンドベージュ、イエローベージュ
  • 年月を感じさせる苔のモスグリーン
  • 黄緑
  • カスタードクリームのような黄色

「くすませカラー」の特徴は、黄色と黒が強いことだ。腐敗や劣化をイメージさせるこの2色を身に着けると、同化現象によってあなた自身もくすんで見えてしまう。年齢を重ねた肌にはトラブルがつきもので、それだけ色によるマイナス効果も受けやすい。若いころは肌や髪の美しさゆえに「くすませカラー」を着こなせていても、年とともに似合わなくなってくるのは当然なのだ。どうしても身に着けたいときは、顔から離れた場所にポイント使いする程度に抑えよう。

「透明感カラー」と「くすませカラー」を知れば、「この色を選べば大丈夫!」という安心感や自信を持つことができる。似合う/似合わないという答えの出ない基準や、毎シーズン変わるトレンドに振り回されることもなくなるだろう。透明感カラーは、まるで生まれながらにしてそうであったかのように、あなたを自然に美しくしてくれる。もともとの肌や髪に透明感を補うので、極端な若作りになる心配もない。ぜひこのメソッドを使って、みずからの美しさに自信をもっておしゃれを楽しんでほしい。

心満たされ、愛にあふれる女性をふやしたい

私がイメージコンサルタントとして活動を続ける理由のひとつは、日本の女性たちにもっと自信をもってほしいからだ。日本の女性は美しいのに、外見への自己評価が極端に低い。ユニリーバが2017年に行った調査によると、日本の10代女性の93%が「自分の見た目に自信がない」と回答した。これは調査対象となった14か国のなかで最も高い割合だった。日本の若い女性たちは自分のことを「美しくない」と思っているのだ。

この事実に、私は大きなショックを受けた。これは実際に容姿が美しいかどうかの数値ではない。問題は、彼女たちの自信のなさだ。自分を誇れないような脆いメンタリティでは、未知のことに挑戦する意欲はわいてこないのではないだろうか。実際に同調査では「自分の見た目に自信がない」と答えた人は、自信があると答えた人に比べて、やりたいことなどを諦めがちな傾向にあることがわかっている。

女性たちが自信を持てるようになるには、どうすればいいのだろうか。悩んだ末に私が行きついたのが、ファッションやヘアメイクによるイメージプロデュースだった。自分の見た目に自信がなかった女性たちが、着る服や化粧品、ヘアスタイル、メイク方法を少し変えるだけで自信を取り戻し、さらに美しくなっていく。見た目の変化によって気持ちまで明るくポジティブになり、夢を叶えていく。そんな姿を見るたびに、日本の女性たちに必要なのは少しの「きっかけ」なのだという思いを強くした。女性にとって身近なファッションやヘアメイクなら、ちょうどよいきっかけになれるのではないかとも感じた。その予感は的中し、マンツーマンレッスンを中心に、もう500名以上の女性が美しくなるお手伝いをさせていただいている。

外見や印象を変えることで自分の美しさに気づければ、心が満たされる。そうすれば自然と他人にも優しくなれるし、社会に向けて愛を発信することができるのだ。この記事で紹介したカラーアドバイスも、自分の心を満たすひとつの方法。これを活用して、愛にあふれる女性が1人でもふえれば、これよりうれしいことはない。

著者紹介

吉村 直子 Naoko Yoshimura ● イメージコンサルタント・株式会社Neopression代表取締役。早稲田大学卒業後、大手広告代理店勤務を経て独立。イメージコンサルタントとして経営者、医師、弁護士、管理職、音楽家など幅広い職種の女性へのカラーアドバイスやトータルプロデュースを手がけるかたわら、テレビや雑誌などの有名人の変身企画にも多数出演し、話題を呼ぶ。ミズ・ファビュラス2021 ヴィーナスクラスグランプリ受賞。

編集協力/株式会社Tokyo Edit

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COLUMNIST

吉村 直子