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【大会レポート】美と心の祭典、感動の春

2025.04.28

2025.05.06

【大会レポート】美と心の祭典、感動の春

ミセス・インターナショナル & ミズ・ファビュラス &ミスター・フェニックス2025
日本大会•世界大会代表者選考会


2025年4月16日(水)、東京・東武ホテルレバント東京にて、「ミセス・インターナショナル」「ミズ・ファビュラス」「ミスター・フェニックス」の世界大会代表者選考会が盛大に開催された。

開場前から感じた“華やぎと熱気”

開場前のホワイエは人で溢れていた。
今日までの選考を勝ち抜いてきた、ファイナリスト達を応援する為に駆けつけた家族や友人たち。
そしてドレスを身に纏いティアラを輝かせた歴代の受賞者たちが集い、華やかな熱気に満ちている。
会場に一歩足を踏み入れると、メインステージから長く伸びたランウェイ。
思ったよりもずっと客席に近くて、ファイナリスト達のオーラを間近く感じられそうだった。

歴代受賞者が記念撮影をする姿も。開場前からパーティーの様な賑わい

席種はGoldからA席まで分かれているが、Gold席は全席指定。
自分の席にたどり着くと、冊子とプログラム、それに大きな紙袋。
当日の来場者へのお土産として、高級美容液やデンタルジェル、プチプレートなど、結婚式の引き出物の様な豪華さにびっくり!

お土産が豪華! 他にも睡眠リラックス点滴70%オフチケットなど嬉しい悲鳴

時系列で振り返る感動のステージ

午後3時、ファイナリスト全員によるオープニングアクトから大会がスタートした。
ショーアップされた華やかな演出が、観客の心を一気に惹きつける。

今大会のテーマは「JOURNEY」。

参加者(コンテスタント)達は、予選を勝ち上がり、アカデミーのレッスンにいそしみ、この日を迎えた。「こんなに頑張ったことはない」「心と体を限界まで鍛えた」と誰もが口にする。
今日までの道程は確かに、努力と希望を紡ぐ特別な旅だったことだろう。

審査員紹介では、大会アンバサダーでもある女優のすみれさんの登場に会場が万雷の拍手で沸いた。南国の花を思わせるすみれさんのドレス姿。愛くるしい笑顔から目が放せなくなる。

大会アンバサダー・すみれさんの登場に会場は大盛り上がり


ミズ・ファビュラス ミセス・インターナショナル 
イブニングガウン審査&スピーチ審査

最初に行われたのはフィットネスウェア審査。
ミスター・フェニックス、ミズ・ファビュラス、ミセス・インターナショナルのファイナリスト達が、
日頃の努力の成果である健康美を、堂々とステージ上で表現した。
60代を対象としたミズ・ファビュラス〈ノーブルクラス〉に出場した植松要子さんは、大会最年長との事だったが、バトントワーリングの現役選手だけあって、軽やかな足取りの美しいウォーキングで観客を魅了した。

大会最年長の植松要子さん。キュートな現役バトントワラー!(右)

ミスター・フェニックス 
スーツ審査&スピーチ審査

続いてはミスター・フェニックス部門のスーツ審査とスピーチ審査。
スーツ審査は、タンクトップとデニム、スニーカーで登場したフィットネス審査とはまた別の、エレガントな魅力に溢れている。50代を対象とした〈ポセイドンクラス〉では、伊藤慎太郎さんなど、ダブルのスーツを着こなすファイナリストもいて大人の余裕を感じさせた。
スピーチのテーマは「家族」。
30秒という短い時間の中でも、両親やパートナーへの思いを語った。
30代アレス部門に出場した谷繁 凛さんが、父へのリスペクトを告げる場面では、「プロ野球の世界で活躍し……」という言葉に会場から「あっ!」と声があがった。
現在はパーソナルトレーナーとしてジムを経営する凛さんの堂々たる体躯は、なるほど往年の名捕手の姿を彷彿とさせた。

谷繁凛さんはミスター・フェニックス〈アレスクラス〉グランプリを獲得

ミズ・ファビュラス
ミセス・インターナショナル
イブニングガウン審査&スピーチ審査

コンテストの華はなんといっても華やかなドレス!
お待ちかねのミズ・ファビュラスとミセス・インターナショナルによるイブニングガウン審査。
そしてスピーチ審査へと続く。

色鮮やかなドレスが多い中、ミズ・ファビュラス〈ヴィーナスクラス〉ファイナリスト羽重 志保さんの押さえた色目でシルエットの美しさを引き立てたシースルーのドレスがひときわ目を惹いた。
プロのカメラマンであり、ギャラリーを経営しているという羽重さんのアーティスティックな感性が光っていた。

ベストドレス賞に輝いた羽重志保さん(中央)


スピーチのテーマは自身の「プラットフォーム(自分自身の価値や活動を発信するための基盤)」について。
透き通る様な肌が印象的な、ミズ・ファビュラス〈ブリリアントクラス〉の へち さんは、自身が「トゥレット症候群」であることを明かし、病気の認知拡大の啓蒙活動を行っていることを語った。

へち さんは、ミズ・ファビュラス〈ブリリアントクラス〉準グランプリを受賞

ミスター・フェニックス 
グランプリ発表!

ミズ・ファビュラスは各クラスのグランプリ、ミスター・フェニックスはそれに加えて総合グランプリが発表される。
ミスター・フェニックス 〈アポローンクラス(30代)〉グランプリのJINさんは、K-POPのアイドルとして活躍したキャリアを持つ。見る人を魅了する華やかさで、受賞の瞬間には場内から一際高い歓声が沸き上がった。

会場の声援を力に変えて、圧巻のパフォーマンスを見せたJINさん


ミスター・フェニックス 総合グランプリは〈ポセイドンクラス(50代)〉の関谷 稔さん。
洗練と貫禄、抜群のフィジカルで2025年のミスター・フェニックスを制した。

受賞の瞬間の関谷稔さん、王者の貫禄!

ミズ・ファビュラス 
グランプリ発表!

ミズ・ファビュラス 〈ブリリアントクラス(20代)〉グランプリは、発達障がいグレーゾーンの理解推進を拡げる学生講演家でもある鈴木陽菜さん。「みんなと同じじゃない。その悩みの先にあなたの輝き方がきっとある」という彼女のスピーチは見る人の心を揺さぶった。

ミズ・ファビュラス〈ブリリアントクラス〉グランプリ 鈴木陽菜さん

最もファイナリストの人数が多く、激戦となった〈ダイヤモンドクラス〉のグランプリは、近藤 麗子さん。
美術家として、アートの力で令和6年能登半島地震の復興を支援し続けている。

ファイナリスト最多の激戦・〈ダイヤモンドクラス〉グランプリの近藤麗子さん

ミセス・インターナショナル 
グランプリ発表!

「ミセス・インターナショナル」は、アメリカ・ウェストヴァージニア州に本部を置き、40年以上の歴史を誇る世界三大ミセスコンテストのひとつ。本大会は世界大会への選考会でもある。
世界への切符を手にするのは、ファイナリストのうち四人だけ。

イースト・シー代表。
アジア・オセアニア代表。
パン・パシフィック代表。
そして日本代表だ。

本大会はここで、大きなニュースが飛び込んで来た。
いずれも魅力にあふれたファイナリストの中、ここで世界への切符を逃すのはあまりに惜しいと審査員が考えあぐねた結果、急遽アメリカ本部との交渉がなされ、本大会において、

パシフィック・リム代表

選出の権利を獲得したという。

ミセス・インターナショナル2025イースト・シー代表 織田マドカさん(中央)
ミセス・インターナショナル2025アジア・オセアニア代表 網藤蓮さん(中央)
ミセス・インターナショナル2025パシフィックリム代表 宇野裕子さん(中央)

残るはパン・パシフィック代表。
そして栄えある日本代表となる。

忘れがたい瞬間——手を取り合ったふたり

ミセス・インターナショナル日本代表が決定する直前、候補に残った菊池有里子さんと、及川洋子さんが手を取り合う場面があった。
参加者はライバルであり、ともに切磋琢磨してきた戦友でもある。
つないだ二人の手から伝わる今日までの長い旅の軌跡。
勝敗を超えた絆がそこにはあり、観る者すべての胸を熱くさせた。

ミセス・インターナショナル2025パン・パシフィック代表に選ばれたのは、菊池有里子さん
ミセス・インターナショナル2025日本代表は、及川洋子さん!!

ミセス・インターナショナル日本代表、及川洋子さん。

「洋子さん!!」「おめでとう!!」と〈Yo-ko〉と書かれた応援うちわが一斉に揺れ、この日一番の大きな歓声があがった。

及川さんは他にも「スピリットアワード」「ベストキャットウォーク賞」「美風美人賞」「パーフェクトスマイルAMIES賞」「UTP賞」と、計5つの特別賞も同時に受賞。まさに本大会で最も強い存在感を見せつけた。

「私にも、顔中にストレス性のニキビが出ていた辛い過去があります」

と、スピーチで語っていた及川さん。
観客は「え?」「うそ!」とばかりに、及川さんの輝く様な美肌を見つめたものだ。
自身の経験から、外見だけでなく内面にもアプローチする美容を届けたいと務めてきたという。

「美しさは、肌だけではなく“心”から生まれるもの。私はこれまで、3万人以上の悩める女性たちにそのことを伝え続けてきました」

心と身体の両面から自分を磨き続けてきた及川さんは、まさに本大会の目指す「美しさ」を体現する結果となった。これからはミセス・インターナショナル日本代表としての影響力を発揮して、さらに多くの人々に、努力と希望に満ちた美しさの在り方を伝えてくれるだろう。

美しさとは、心を映す鏡

この大会は単なる美の競演ではなく、挑戦、努力、そして支え合うことの尊さを浮き彫りにする舞台でもあった。
スピーチに込められた物語。
互いに手を取り合う姿。
そして観客の声援。
全てが熱く尊く、その象徴が、及川洋子さんのポジティブなオーラに満ちあふれた笑顔だった様に思う。

7月には世界大会が開催される。
舞台はアメリカ、テネシー州へ。
新たな挑戦へと向かう代表たちの姿が、さらなる感動を呼び起こすことだろう。

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COLUMNIST

saloot編集部